読んだ本の感想・レビューを書いてます。お気に入りの作家は、東野圭吾・よしもとばなな・伊坂幸太郎・道尾秀介などなど他にもたくさんいます♪

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  • 2013.01.17 Thursday
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東野圭吾「白夜行」暗くて怖い、そして切ない物語。主人公の心理描写が一切ない小説、その心情をドラマで表現。どっちも素晴らしい!

            
評価:
東野 圭吾
集英社
¥ 1,995
(1999-08-05)
コメント:暗くて怖い、そして切ない物語。東野圭吾の最高傑作!

悪の吹きだまりを生きてきた男。理知的な顔だちの裏に、もう一つの顔を持つ女。偽りの昼を生きた二人の人生を、“質屋殺し”を追う老刑事の執念に絡めて描く。ミステリーの枠を広げた一大叙事詩。
「出版社/著者からの内容紹介」より


もうだいぶだいぶ前に読んだ、この「白夜行」
ものすごい細かいことはうろ覚えになってるけど、読むのが辛かったことは覚えている。暗くて怖い、そして切なくて苦しい物語だったことも、はっきりと覚えている。

主人公の雪穂と亮司の小学校時代(1973年)から、19年(1992年)の年月が綴られていく。

この小説の最大の特徴は、2人の主人公の心理描写が一切ないこと。主人公以外の人物からの視点や伏線からの情報しかない。淡々と書かれていく物語から、徐々に2人の関与や関係が分かってくる。

けど、本人たちの感情が分からないから、これはもう想像していくしかない。想像力だけは逞しい私は、もう2人が切なくてね・・・。むさぼるように没頭して読んだ。

この「白夜行」は書かれていない多くのものがある。あえて詳細は書かずに匂わせる、というか読み手の想像に任せる、というか気づく人は気づいてね、ってな書き方をしている気がする。だから、この小説の読者たちは色々な自分なりの意見を持ち、余計に夢中になるんだろう。想像力、行間を読む、という意識がなければ、単なる19年間の出来事の連なり・・・となってしまうだけだから。


そして、ドラマ「白夜行」を見た。


雪穂を綾瀬はるか、亮司を山田孝之。2人を追いかけるしつこい刑事が武田鉄矢。そして、心理描写が一切ない小説と真逆に、2人の心情を中心としたドラマが展開されていく。

もうね、泣いた。号泣しながら見た。

まず、子役を含め役者たち全てが素晴らしい。そして、小説では書かれていなかった行間が、そうであって欲しいという心情が、それはそれは素晴らしく映像化されていた。

2人のやってることは犯罪で、褒められることでは決してない。けどそんな風に生きるきっかけを作ったのは、本人たちだけが悪かったわけじゃない・・・と、どっぷり感情移入して涙を流しながらドラマを見たよ。

そして、淡々とした小説から、このドラマを作り上げていったスタッフがすごい!と改めて思う。物語の解釈と想像力、脚本が本当によかった。脚本家の森下佳子さんは、大好きなドラマ「JIN-仁-」も書いてるのね。やっぱり、大事なのは脚本家だよなぁ〜。


小説を読んでから、ドラマを見て、著者は明言を避けているけど続編?と推測されている「幻夜」を読むといいかと。三部作にしてもらいたいと切に希望するところです。

こういう暗くて重くて恐ろしい物語をもっと書いて欲しいな。最近のって昔より軽めだよね?


JUGEMテーマ:読書



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  • 2013.01.17 Thursday
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  • 21:25
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