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  • 2013.01.17 Thursday
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小川洋子「最果てアーケード」圧倒的な喪失感と孤独。生と死を濃密で美しく繊細に描いた不思議な物語

            
評価:
小川 洋子
講談社
¥ 1,575
(2012-06-20)
コメント:圧倒的な喪失感と孤独。生と死を濃密で美しく繊細に描いた不思議な物語

ここは、世界でいちばん小さなアーケード―。愛するものを失った人々が、想い出を買いにくる。小川洋子が贈る、切なくも美しい記憶のかけらの物語。
「BOOK」データデータベースより


不思議で、大好きな小川洋子の世界。
ファンタジーでありながら毒があり、静謐で美しく、そして切ない。常に死が隣り合わせにあり、そのことがさらに崇高さと透明度を増していく。

この「最果てアーケード」は、著者が初めてマンガの原作として書き下ろしに挑戦した作品らしい。マンガも読んでみたいな。





でしゃばらず誠実に、仕事に誇りをもっているアーケードの店主たち。箱庭のように小さく、一風変わったものを扱うお店。

レース屋、義眼屋、紙屋、ドーナツ屋、ドアノブ屋、勲章屋・・・。一般的な普通の買い物客で賑わうような品揃えとはいえない。けれど、客は来る。死の影を纏わせながら、最後の希望を携えながら、ひっそりやって来る。

生と死をモチーフとした、濃密なのに繊細な不思議な物語。語り手も時間軸も微妙に分からなくなり、途中で「あれ?もしかして私、大きな勘違いをしているのかも」と、物語に引き込まれながらも、ふと不安になり何度か読み直したりした。

ひしひしと伝わってくる圧倒的な喪失感と孤独。悲しくて切ないのに美しい。小川洋子ならではの独特で素晴らしい物語、お勧めです。








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  • 2013.01.17 Thursday
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