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  • 2013.01.17 Thursday
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西加奈子「窓の魚」透明感と歪み。どんよりと暗い、ぞわりとする物語

            
評価:
西 加奈子
新潮社
¥ 420
(2010-12)
コメント:透明感と歪み。どんよりと暗い、ぞわりとする物語

温泉宿で一夜を過ごす、2組の恋人たち。静かなナツ、優しいアキオ、可愛いハルナ、無関心なトウヤマ。裸の体で、秘密の心を抱える彼らはそれぞれに深刻な欠落を隠し合っていた。決して交わることなく、お互いを求め合う4人。そして翌朝、宿には一体の死体が残される―恋という得体の知れない感情を、これまでにないほど奥深く、冷静な筆致でとらえた、新たな恋愛小説の臨界点。
「BOOK」データベースより


暗い・・・実に暗い・・・。
川がすぐ近くに流れる風情のある温泉宿に、2組の恋人たちが訪れる。旅行のはずが、誰も楽しんでいる様子もない。どんよりと不穏でちぐはぐな空気が、全体的に漂っている。

私の西加奈子イメージは、どうしようもない人たちだけど、何となくあったかく少しの希望があり笑えるっていう感じ。

なのにこの小説は、笑いもなければ希望も救いもない。ただただ、ぞわりとするばかり。

恋人たち4人、それぞれの視点から語られる。この4人、誰もがみんな歪んでいる。共感できる人が1人もいないし、相手を求めつつも結局のところ、誰もが自分のことしか見ていないところが薄ら寒い。

自分の歪みを分かっていながら、むしろその歪みを愛でているかような不快さが、じわじわとねっとりと伝わってくる。透明感のある描写なのに、なんとも不気味な作品。

西加奈子って、こういうのも書くのね。残酷で歪んでるの嫌いじゃないけど、やっぱり私は、笑いと救いが欲しいなぁ!







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  • 2013.01.17 Thursday
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  • 23:20
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