読んだ本の感想・レビューを書いてます。お気に入りの作家は、東野圭吾・よしもとばなな・伊坂幸太郎・道尾秀介などなど他にもたくさんいます♪

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  • 2013.01.17 Thursday
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伊坂幸太郎「あるキング」人生の全てを野球に捧げ、王となった男の物語

            
評価:
伊坂 幸太郎
徳間書店
¥ 1,260
(2009-08-26)
コメント:人生の全てを野球に捧げ、王となった男の物語

弱小地方球団・仙醍キングスの熱烈なファンである両親のもとに生まれた山田王求。“王が求め、王に求められる”ようにと名づけられた一人の少年は、仙醍キングスに入団してチームを優勝に導く運命を背負い、野球選手になるべく育てられる。期待以上に王求の才能が飛び抜けていると知った両親は、さらに異常ともいえる情熱を彼にそそぐ。すべては「王」になるために―。人気作家の新たなるファンタジーワールド。
「BOOK」データベースより


伊坂幸太郎曰く、今作は「誰も読んだことのないような伝記を書いてみました」とのこと。確かに・・・いつもとちょっと違うような?

熱烈な仙醍キングスのファンである両親の元に生まれた「王求(おうく)」の伝記のようなもの。人生を野球に捧げ「王」となっていく。それはおそらく生まれた時からの運命だったのだろう。

王求は孤独だ・・・。王だから。
この小説全体に漂う、なんとも言えない悲しさ。どんなにホームランを打っても王求は大喜びもしないし、敬遠されても憤慨しない。淡々と日々の練習をこなし研究し反省する、野球漬けの毎日。


私は幼い頃、父親がテレビでプロ野球中継を見ていると、いったい何が面白いのか?と思っていた。投げて打って走って・・・、長い長い試合時間。よくもまあ飽きずに見てるよなぁと思っていた。

でも学生の頃、あるプロ野球チームのファンになった。きっかけは、そのチームにいる、ある投手の顔が好みだったから。それからはもう必死でルールを覚え、プロ野球ニュースをはしごした。奇跡的に同じチームが好きな女友達が1人いて、一緒にメガホンを持って応援しに球場へ通った。

何でもそうだろうけど、テレビで見るのと実際に見るのとは雲泥の差がある。選手たちの大きな体、バットやミットに当たる球の音、綺麗な緑色の芝生と茶色の土、決して満員にはならなかったけど、声を張り上げ手を叩き足を鳴らす外野応援席の一体感と空気。

夢中になってたのは、2〜3年ぐらいだったのかな。今じゃもう全く見ないし、そのチームにいる選手もさっぱり分からない。でも、一時期でもそうやって野球観戦にどっぷりつかったことがあるから、よく分かる。

強くもなく注目もされていないチームのファンになったことのある私は、この小説の中の、仙醍キングスファンの気持ちが、野球というものの雰囲気がとてもよく分かってしまうのだ。だから私はすぐにこの世界に入り込むことができたけど、きっと野球に全く興味もなく、ルールさえ知らない人にとっては、この小説は微妙なんだろうなぁ。

何て言ったって、もう最初の数ページ、南雲監督の簡単な生い立ちあたりで思わず泣いてしまったからね。しかも電車の中で!ああ、恥ずかしい。きっとこんなところで泣く人なんて誰もいないんだろうなぁ。

この小説は、全体を通して悲しい。そして最後も悲しい。
でも、「王」は途切れることなく、おそらく永遠に継承されていくのだろう・・・。

今回は、感想なんだか思い出なんだか?久しぶりに、昔のことを思い出してしまったよ。そういうのも懐かしくて楽しいよね。







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  • 2013.01.17 Thursday
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  • 13:57
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