|
評価:
東野 圭吾
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 660
(2010-07-24)
コメント:東野圭吾も絶賛の映像化。2011年10月8日映画公開!不倫という甘い地獄へ・・・
|
不倫する奴なんて馬鹿だと思っていた。ところが僕はその台詞を自分に対して発しなければならなくなる―。建設会社に勤める渡部は、派遣社員の仲西秋葉と不倫の恋に墜ちた。2人の仲は急速に深まり、渡部は彼女が抱える複雑な事情を知ることになる。15年前、父親の愛人が殺される事件が起こり、秋葉はその容疑者とされているのだ。彼女は真犯人なのか?渡部の心は揺れ動く。まもなく事件は時効を迎えようとしていた…。
「BOOK」データベースより
「不倫する奴なんて馬鹿だと思っていた」
という一文から始まる小説。たぶん、これは私が東野圭吾を初読みした小説じゃなかったかな。
東野圭吾についてさほど知識もなく、男が不倫する恋愛小説っぽいやつかなぁと思ってなんとなく手に取ったような。かなり昔に読んだから、うっすらとしか記憶がないけど・・・。
まあこれで、私は東野圭吾をがっつり読むようになる。そういう時の集中力はすごいもので、寝ても覚めても東野圭吾。怒涛のように全作品を読みあさり、今に至る。
不倫小説と思って読み始めたこの「夜明けの街で」
どうやら、サザンオールスターズの
「LOVE AFFAIR~秘密のデート」に感化されて書いた作品みたい。
確かに、この歌の出だし「夜明けの街で〜」だもんね。小説の舞台も横浜だし、ところどころに歌詞に沿った話しがあったりもする。
この主人公の渡部ってさ、ほんとマジメな男なんだよね。こういう人はさ、不倫なんてしちゃダメなんだよ。もう真剣にのめり込んだり罪悪感にさいなまれたりで、どっぷり浸かってしまう。
妻の立場からしてみたら、遊びで不倫するいい加減な夫なんて最悪だけど、マジメな夫がうっかり不倫にはまる方が、マジメな性格だけに逆に恐いかもしれないな。
渡部の不倫相手、秋葉の抱えてる謎。もしかして彼女は殺人犯なのか・・・?いったい真実はどうなんだ!早く知りたい!と思いながら、気になって読み終えた。
さんざん東野圭吾を読んだ今だからこそ言えるけど、この小説はさほど手の込んだすごいミステリーとかすごい謎解きとかそういった感じはあんまりない。だから逆に、あんまり男性作家を読まない私でも、するすると読み進むことができて、おかげで他の東野圭吾の小説も読まなくちゃ!って思うことができたのかも。
と、映画化されてCMがばんばんやってるのを見て、思い出した。岸谷五朗、深田恭子、木村多江らしい。
私さ、岸谷五朗好きなんだよね。すんごい昔、ホンジャマカの恵とやってたラジオとか聞いてたもん。やっぱ、SETで仕込まれただけに演技うまいし、っていうか演劇バカ(いい意味で)だし。ドラマ
「みにくいアヒルの子」で常盤貴子のことを「マーーチャコーー!」って叫んでるのが大好きだったの。
で、岸谷五朗って、馬顔じゃん?自分もよく分かってるから、ブルブルッッって顔振ったりするじゃん。私の中では昔っからふざけてるってイメージだから、マジメな顔してたりラブシーンとかやってるとどうも笑っちゃうの。ほんと失礼だけど、でもどうしてもニヤけちゃう。だから、今回のCMも結構ツボ。確か
「愛の流刑地」も出てたよね。
岸谷五朗は不倫する男の役・・・ってイメージなのか?うーむ、私にはよく分からん。大河「江」の秀吉も演出過多だったし。五朗はさ、もっと違う演技できるよ、変な演出しないでくれる?って、まるで身内の気分。何度も言うけど、岸谷五朗は大好きなのさ。
きっと今回の「夜明けの街で」も、五朗と、演技力抜群で薄幸顔の木村多江ががっつり持って行くんだろうな。深キョンは映画のためにジムで体をしぼったらしいけど、私としてはぽっちゃり深キョンを希望します!
ええと、今回はムダに長く、読書感想なんだか芸能ネタなんだかよく分からない記事になっちゃったけど、まあこんな日もあるってことで。