読んだ本の感想・レビューを書いてます。お気に入りの作家は、東野圭吾・よしもとばなな・伊坂幸太郎・道尾秀介などなど他にもたくさんいます♪

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  • 2013.01.17 Thursday
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  • by スポンサードリンク

柴田よしき「水底の森」暗くて冷たい水の底に、自ら望んで堕ちていく・・・

            
評価:
柴田 よしき
集英社
¥ 700
(2007-08-21)
コメント:暗くて冷たい水の底に、自ら望んで堕ちていく・・・

「もう森へなんか行かない」シャンソンがエンドレスで鳴り響くアパートの一室で顔を潰された男の死体が発見された。部屋の借主である高見健児と風子の夫婦は行方不明。翌々日、高見の絞殺死体が見つかるが、風子は依然姿を消したまま。刑事・遠野要は、風子の過去を追ううちに、忘れ得ぬ出来事の相手が風子であると気づき、烈しく風子を求め…。時間と距離を超え、繋がる謎。愛とは何か、人間性とは何かを真摯に問い掛ける、長編ミステリ。
「BOOK」データベースより


またまた分厚い本。読みきれるのかな、と若干の不安を抱えながら、でも引き込まれるようにどんどん読み進めた。がっつり堪能・・・!

殺人事件を捜査していくミステリーなんだけど、それと同時に、というよりそれ以上に“風子”の物語となっている。

この風子、悲しいくらいに本当に幸が薄くてねぇ。何かがもう少し違っていたらこんな風な人生にはならなかったんじゃないかな、とも思う。けどおそらくこうやって、意思を強く持たず流されるまま、まるで諦めの境地にいるかのような生活を送らざるをえないっていう人も、現実にいるんだろうなと思うと余計に切なく辛くなってしまった。

風子にも、刑事の要にも、いまいち共感できるものはなかった。それより、風子や要を手助けしようとするまわりの人たちに、じーんときて泣いてしまった。

暗くて冷たい水の底に、自ら望んで堕ちていく・・・そんな物語。私は嫌いじゃないけどね。

ドラマ化したら面白そう。
この風子、誰がぴったりだろう?とずっと考えてるんだけど、なかなか思いつかない。とびきりの美人ではなく、でも男がほっておけない惹きつける何かを持ち、そして一緒にどこまでも堕ちていける・・・そんな女優さん、いるかなぁ?







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柴田よしき「RIKOー女神(ヴィーナス)の永遠」放埓な女刑事が、残虐なレイプ事件の真相に迫る!

            
評価:
柴田 よしき
角川書店
¥ 660
(1997-10)
コメント:放埓な女刑事が、残虐なレイプ事件の真相に迫る!

男性優位な警察組織の中で、女であることを主張し放埒に生きる刑事村上緑子。彼女のチームが押収した裏ビデオには、男が男に犯され殺されていく残虐なレイプが録画されていた。第15回横溝正史賞受賞作。
「BOOK」データベースより


麻生も練も全く出てこないでやんの。
次のRIKOシリーズから出てくるらしいから、まあいいか。

この最初のRIKOシリーズは、村上緑子・・・リコの物語と言っていい。いつも、私頑張ってます!的なテンションの高さと、真っ直ぐすぎる行動、そして男とも女とも関係を持ってしまう淫乱さ。こういう女刑事のキャラクターってなかなかいないかも。

リコと友達になりたいか?と問われたら、うーん微妙・・・って感じで、だってさなんだか疲れそうだし。リコの全てを理解できないけど、全く共感できないってわけでもない。やりきれなさとか、切なさとか、文章に書かれていないんだけど、リコの根底の気持ちとかが妙に分かってしまうところがあって、何度か泣いてしまった。

もっと要領よくやろうよ、とか。押してばっかりじゃなくてたまには引いてみなよ、とか。男社会の中で女を武器にするって訳じゃなく、女ならではの巧いやり方をしなよ、とかリコには色々、突っ込みどころもたくさんあるんだけど、ぐいぐいと惹きつけられ一気に読んでしまった。やっぱり私は、柴田よしきが好きなのか・・・?

RIKOシリーズ、2作目3作目 も読まなくちゃ!







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柴田よしき「私立探偵・麻生龍太郎」切実な依頼と事件が次々と舞い込んでくる、連作短編集!

            
評価:
柴田 よしき
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 780
(2011-09-23)
コメント:切実な依頼と事件が次々と舞い込んでくる、連作短編集!

春日組大幹部の殺害事件が解決した後、警察を辞めた麻生龍太郎。彼は私立探偵として新たな道を歩み始めた。麻生は、裏社会で生きようとする美貌の男・山内練に対して引き起こした罪を背負い、全てを捧げることを誓う。その麻生の想いに呼応するかのように、今日も人々の切実な依頼と事件が次々と舞い込んでくる…。傑作の呼び声高い『聖なる黒夜』の“その後”を描いた麻生と山内の物語がついに明らかに。そして警察小説の金字塔「RIKO」シリーズ『聖母の深き淵』『月神の浅き夢』へとつながる心揺さぶる連作ミステリ。
「BOOK」データベースより


あまりにも濃厚すぎる「聖なる黒夜」を読み、その後の麻生と練が気になり追いかけてみた。警察を辞め、探偵となった麻生に舞い込む風変わりな依頼が、連作短編となって描かれる。

短編だけあって、意外にあっさりめ。麻生と練の絡みもあっさりめ。最初が濃すぎたから、感覚が麻痺しちゃったのかしら?

警察を辞めても、警官の魂が染み付いている麻生は、何としても練に足を洗わせたい・・・と言いつつ、いまいちはっきりしない態度に、何だかなぁとモヤモヤ。天才的な捜査能力を持つ麻生は、すごい!って純粋に思えるけど、恋愛に関してはどうだろう?練を思う気持ちは分かるんだけど、どうもバシッとしないんだよね。

と、ここまで書いて、私は麻生が事件を解決するミステリが読みたかったんじゃなくて、麻生と練の恋愛模様が読みたかったんだ!と気付いてしまった。BLの世界にはまり込んだわけじゃなくて、麻生と練がね、どうも気になっちゃうんだよね。

アレキサンドライトへの練の言葉に、納得できるからこそ切ない。どこまで麻生はその言葉を理解できるんだろう。何だかあんまり理解できなそうだよなぁ。







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柴田よしき「聖なる黒夜」過去と現在が複雑に絡み合い、激しく濃厚な愛憎を描いたサスペンス

            
評価:
柴田 よしき
角川書店
¥ 860
(2006-10)
コメント:過去と現在が複雑に絡み合い、激しく濃厚な愛憎を描いたサスペンス

悪魔のように悪賢く、美しい男妾あがりのヤクザ…それが、十年振りに麻生の前に現れた山内の姿だった。十年前の気弱なインテリ青年はどこに消えたのか。この十年の間に何が起こったのだ?新宿を牛耳る大暴力団の幹部・韮崎誠一惨殺事件を捜査する麻生は、次第に過去に追い詰められ、因縁の波に翻弄されて暗い闇へとおちていく…。愛と宿命に操られた者たちの果てしなく長い夜。人間の原罪を問うて、深い感動を呼ぶ傑作。
「BOOK」データベースより


すんごい小説を読んでしまった。
私が今まで読んだことのある「夜夢」「竜の涙 ばんざい屋の夜」とは、とんでもなく違う作風。柴田よしきって、どんだけ違ったものが書けるんだ?まだまだ他にもあるのか?と、俄然興味が沸いてきた。

果てしない分厚さ。読み終えることはできるのだろうか?と若干の不安も抱きつつ、この評判の「聖なる黒夜」を手に取った。

暴力団の大物、韮崎がホテルの浴槽で殺される。暴力団同士の抗争か?それとも怨恨なのか?警視庁殺人課の麻生、捜査四課の及川、韮崎の片腕、山内。それぞれの人間模様が過去から現在へと複雑に絡み合う・・・。

と、このあらすじだとハードボイルド小説みたいだよね。色々な人や様々な出来事が重なりあってサスペンスとしてもとてもよくできていて楽しめる。けど、この小説で一番大事なところは、

麻生と山内、韮崎、及川、彼らの濃すぎる愛憎物語。

私は同性愛とかに全く偏見はないんだけど、ボーイズラブ的なものの面白さが分からなくてね。でもこの「聖なる黒夜」を読んで、こういうことか!と、少し分かったような気がしてしまったよ。

この小説に関して言えば、「ボーイズ」っていう年でもなく、みんなおっさんだし、「ラブ」なんて軽いものじゃ到底ない。胸焼けするぐらい濃厚で、愛情と憎悪の表裏一体というか、グログロのドロドロだし、R指定が必要じゃない?っていうようなハードな性描写もあるし。

でもね、これがまた嫌じゃないんだな。そして、男同士だから納得させられるところもある。誰かがもし女だったら・・・と想像してみても、やっぱりなんか違うんだよなぁ。逆に、男女だとここまで濃厚にならなかったのかも。

予想外にのめり込んでしまったのは、麻生、及川、山内という魅力的な登場人物たちのおかげ。本当に素晴らしかった!他のシリーズにも登場しているみたいなので、これはぜひ読まないと。

恐るべし、柴田よしき!







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柴田よしき「竜の涙 ばんざい屋の夜」美人女将と美味しそうな料理、じんわりとあったかくなる物語

            
評価:
柴田 よしき
祥伝社
¥ 1,575
(2010-02-09)
コメント:美人女将と美味しそうな料理、じんわりとあったかくなる物語

東京・丸の内の片隅に、ぽつんと暖簾をかかげる小料理屋。少しさびしそうな美人女将の手料理をもとめて今宵もこころに疵を負った客が訪れる―。
「BOOK」データベースより


この小説、ばんざい屋シリーズの第二弾で「ふたたびの虹」の続編みたいな感じだったのね。先にこっちを読んでしまった。そうか、だから女将の詳細がぼんやりとしか分からなかったのか。まあそれほど問題はないけど、今度は「ふたたびの虹」を読んでみようっと。

東京丸の内の片隅に、女将が一人で切り盛りする小料理屋は、お酒にもご飯にも合うように作られた京都のおかず“おばんざい”を出す。ほっとする美味しい料理と美しく優しい女将に会いに、会社帰りに訪れる様々な人たち。

ここに出てくる料理、本当にどれも美味しそう!
値段も手頃で、こんな素敵なお店があったら常連になるのになぁ!

女将と、店に通う客たちが少しずつリンクしていく。よくある設定といえば設定だし、奇抜な出来事も起こらない。でも、じんわりとあったかくなる物語で、まんまと泣かされてしまった。

柴田よしき、もっと読んでみようかな〜。







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柴田よしき「夜夢」男と女の心の闇を描く恋愛ホラー短編集

            
評価:
柴田 よしき
祥伝社
¥ 1,890
(2005-03)
コメント:男と女の心の闇を描く恋愛ホラー短編集

恋人なんていないよ、という一樹の言葉なんか、初めから信じていなかった。それでも、恋に落ちた。ほしいものをずっとあきらめてきたあたしが、生まれて初めて、どうしても手に入れたいと思ったのが彼―。甘言、裏切り、追跡、妄想…愛と憎しみの狭間に生まれるおぞましい世界。女と男の心の闇を名手が描く恋愛ホラーの決定版。
「BOOK」データベースより


初読みの柴田よしき。
男性かと思っていたら、女性なのね。何かの雑誌に、ゾッとする物語として紹介されていたので、気になって読んでみた。

恋愛ホラー?っていうのかな。ちょっとオカルト的なものや、人が狂気に陥っていく様子・・・みたいな感じの9つの短編集。

うーーん、どうなんだろう。
私はもっと怖いのを想像してたのよね。ぞわぞわするような物語かと期待してたけど・・・そうでもなかったかな。

この一冊だけじゃ、よく分からない。シリーズ物もたくさんあるようだから、違うのを読んでみようかなぁと思っているところです。よく見ると、この本の表紙・・・ちょっと怖いよね。







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