読んだ本の感想・レビューを書いてます。お気に入りの作家は、東野圭吾・よしもとばなな・伊坂幸太郎・道尾秀介などなど他にもたくさんいます♪

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  • 2013.01.17 Thursday
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  • by スポンサードリンク

桜木紫乃「起終点駅(ターミナル)」じーんとした暗さの中、それでも希望を感じる短編集

            
評価:
桜木 紫乃
小学館
¥ 1,575
(2012-04-16)
コメント:じーんとした暗さの中、それでも希望を感じる短編集

生きて行きさえすれば、いいことがある。
雑誌「STORY BOX」掲載した全六話で構成。第146回直木賞候補作にして2011年下期には書評家・編集者の注目を一気に集めた『LOVE LESS(ラブレス)』から6ヶ月、デビュー短編「雪虫」から10年目に満を持して、最高傑作登場!
「内容説明」より


相変わらず、どんよりと暗く、まるでずっと曇天のような作風の桜木紫乃。この暗さが何ともいえずに好きでたまらないのよね。

6つの短編どれもが苦さと重さ、やりきれなさみたいなもの。淡々としながらも、人間の生き方や心のあり方が繊細に描かれている。

失踪した父親が廃品回収をしている姿を偶然知ってしまう「スクラップ・ロード」は、何とも切なくてね、辛かったな。

6つの中で、私が一番好きだったのは「潮風の家」
泣いた泣いた。閉鎖的で、どうしようもない状況で、それなのにほんの僅かだけど救いがある。目立たず、ひっそりと静かに救ってくれている人がいる。だからこそ、生きていけるんだろう。

そんなことを思い、じーんとした暗さに浸りながら、それでもなお希望を感じるのです。







JUGEMテーマ:読書



桜木紫乃「恋肌」圧倒的な暗さと閉塞感、やるせない男女の恋愛を描いた短編集!

            
評価:
桜木 紫乃
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 1,575
(2009-12-23)
コメント:圧倒的な暗さと閉塞感、やるせない男女の恋愛を描いた短編集!

三十歳まで女を抱いたことがない牧場の一人息子・秀一が、日本語を話せない中国の娘を嫁に迎え入れる表題作「恋肌」ほか五編を収録。がんじがらめの人間関係、息をひそめるように繰り返される男女の性愛。“新官能派”作家の傑作集。
「BOOK」データベースより


二冊目の桜木紫乃も、短編集。
圧倒的な暗さと閉塞感、そして男のダメさと女の強さ。やっぱり私、この作家の書く物語、大好きだわ。

前回読んだ「氷平線」でもそうだったけど、手に職をつけた女性が私にはとても魅力的に感じる。その道のプロになるための道のりは、果てしなく辛く長い。それを乗り越えた人にだけ得ることができる強さと根性が、静かでも決して消えない炎のようなものが見え隠れする様子が、胸に迫ってくる。

どれもこれも、どうしようもなくずっしりと重いく灰色の世界が広がっている。「絹日和」には希望があったし、私が一番好きだった最後の短編「根無草」には泣かされた。

次回は長編を読んでみたいと思っているところです。







JUGEMテーマ:読書



桜木紫乃「氷平線」北海道の雄大な自然と閉塞感を、静かな迫力で描く短編集!

            
評価:
桜木 紫乃
文藝春秋
¥ 580
(2012-04-10)
コメント:北海道の雄大な自然と閉塞感を、静かな迫力で描く短編集!

真っ白に海が凍るオホーツク沿岸の町で、静かに再会した男と女の凄烈な愛を描いた表題作、酪農の地を継ぐ者たちの悲しみと希望を牧草匂う交歓の裏に映し出した、オール讀物新人賞受賞作「雪虫」ほか、珠玉の全六編を収録。北の大地に生きる人々の哀歓を圧倒的な迫力で描き出した、著者渾身のデビュー作品集。
「BOOK」データベースより


初読みの桜木紫乃。
どうして今まで読んでいなかったんだろう?なんかね、私の勝手な思い込みで作家名だけで判断してたの、軽めの内容なのかなぁって。なんという愚かな間違い!間違いに気付いてよかったよ。こんなに私好みの小説だったなんて。桜木紫乃、追っかけようと思います。

独立した6編の短編集だけど、全て舞台は北海道。
北海道の雄大な自然、しんしんと降る雪、透明で冷たい空気が伝わってくる。広大な自然の中での、閉塞感いっぱいの人間関係。息苦しいほどの狭い世界。

短編の中に出てくる女たちは、みんな強い。
騒ぎたてることなく、静かなのに芯がすっと通っている。どんな境遇でも、しっかりと自分の力で立つ姿に胸を打たれ、何度も泣いた。

小説だけど、おそらく現実で。北海道だけど、きっと他の地域でも似たようなことはあるんじゃないか・・・と、私は強く思う。他の作品も読まなくちゃ。







JUGEMテーマ:読書



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