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  • 2013.01.17 Thursday
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水村美苗「母の遺産」ずっしりと重く深い“女の業”の世界へ・・・!

            
評価:
水村 美苗
中央公論新社
¥ 1,890
(2012-03)
コメント:ずっしりと執念深い“女の業”の世界へ・・・!

家の中は綿埃だらけで、洗濯物も溜まりに溜まり、生え際に出てきた白髪をヘナで染める時間もなく、もう疲労で朦朧として生きているのに母は死なない。若い女と同棲している夫がいて、その夫とのことを考えねばならないのに、母は死なない。ママ、いったいいつになったら死んでくれるの?親の介護、姉妹の確執…離婚を迷う女は一人旅へ。『本格小説』『日本語が亡びるとき』の著者が、自身の体験を交えて描く待望の最新長篇。
「BOOK」データベースより


初読みの、水村美苗。
恥ずかしながら、全く知らない作者だったんだけど、どこかの書評でこの「母の遺産」が好評だったので、手に取ってみた。

いやあ、圧巻。すごかった・・・!

我がままで奔放、そしておそらく自分でも気付いていないコンプレックスの固まりを持つ、強烈な母。その母に振り回される、姉妹。苦々しく辛い気持ちになりながら読み進めた。まさしく「女の業」まっしぐら。

母親にも姉妹にも、共感はできない。
お金やプライド、地位や名誉や家柄への執着。依存し合っている親子関係や夫婦関係のあり方。どれをとっても、私には理解できない。おそらく大切に思うものが違うんだろう。でも、こういう人たちって実際にいるんだよね。

登場人物に感情移入して、どっぷりと物語の世界にのめり込む・・・というより、目の前で繰り広げられる壮大な物語を息を呑みながら、ざわざわとした胸を抑えながらページをめくっていった。

ずっしりと重く深い「女の業」の世界。恐ろしいのに面白くて目が離せない、読みごたえ充分の傑作。水村作品、他のも読んでみようと思います!






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