読んだ本の感想・レビューを書いてます。お気に入りの作家は、東野圭吾・よしもとばなな・伊坂幸太郎・道尾秀介などなど他にもたくさんいます♪

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  • 2013.01.17 Thursday
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中村文則「惑いの森~50ストーリーズ~」するする読める暗くて不思議なショートショート

            
評価:
中村文則
イースト・プレス
¥ 1,575
(2012-09-21)
コメント:するする読める暗くて不思議なショートショート

植物になりたいと願う青年。毎夜、午前一時に現れる男。言葉を探し続ける郵便局員―どこか奇妙で、愛おしい人々。切なく、温かいショート・ストーリー集。ゆるやかに連鎖していく、それぞれの人生の、50の物語。
「BOOK」データベースより


まるで詩のような、短い短い短編集。
あれ?と思うぐらいあっという間に物語は終わり、また次の物語へとどんどんと進んでいく。

私は、どちらかというと登場人物たちに感情移入して本を読みたいタイプだから、このあっけないぐらいのショートショート的な物語は、ちょっと苦手かも。

でも、これだけの短さで表現する物語は、相当高度な技術が必要なんだろうなぁ。暗くて不思議だけど、文章は美しく読みやすい。すんなり入り込めるものもあれば、よく分からないものもある。

するすると読めるけど、好みが分かれる小説かも。私は、普通の小説がいいなぁ~。







JUGEMテーマ:読書



中村文則「迷宮」圧倒的な暗さと歪み。狂気が忍び寄ってくるのに、惹きこまれていく・・・

            
評価:
中村 文則
新潮社
¥ 1,365
(2012-06-29)
コメント:圧倒的な暗さと歪み。狂気が忍び寄ってくるのに、惹きこまれていく・・・

密室状態の家で両親と兄が殺され、小学生だった彼女だけが生き残ったその事件は「僕」が12歳の時に起きた。「僕」は事件のことを調べてゆく。「折鶴事件」と呼ばれる事件の現場の写真を見る。そして…。巧みな謎解きを組み込み、エンタテインメントをのみ込む、渾身の長編。
「BOOK」データベースより


久しぶりの中村文則。
相変わらず、暗い・・・暗いよー。でもこれが、中村文則なんだよね。

不安定な主人公の「僕」
残酷で不可思議な迷宮事件
その迷宮事件の遺児である、これまた不安定な彼女

誰もが不安定で、誰もが壊れている・・・。そんな狂気のようなものが、ひたひたと忍び寄ってきて、ずるずると引きずり込まれるような気がして恐ろしい。しっかりと踏ん張って読まないといけない。

圧倒的な暗さと不気味さなのに、エンタメ性も感じられる。怖いもの見たさというか、きっと迷宮事件の真相はイヤな展開が待ってるんだろうなぁとぞわぞわしながら、あっという間に読み終えた。危惧してたように、やっぱり後味の苦い真相だったんだけど。

「何もかも憂鬱な夜に」よりも私は好き。
何ていうか、変だし気持ちが悪いんだけど、分かりやすいっていうか読みやすい。絶妙な加減に、しっくりときたのかも。

そしてあとがきを読んで・・・。
中村文則は作家になるべくしてなった人なんだなぁと、納得。







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中村文則「何もかも憂鬱な夜に」人間の孤独と狂気。どんよりとした暗さの中、未来への希望はあるのか・・・?

            
評価:
中村 文則
集英社
¥ 1,260
(2009-03-05)
コメント:人間の孤独と狂気。どんよりとした暗さの中、未来への希望はあるのか・・・?

なぜ控訴しない?―施設で育った過去を持つ「僕」は、刑務官として、夫婦を刺殺した二十歳の未決死刑囚・山井を担当していた。一週間後に迫った控訴期限を前にしても、山井はまだ語られていない何かを隠している―。芥川賞作家が、重大犯罪と死刑制度に真摯に向き合い、生きる者と死にゆく者をつなぐ最後の希望を描き出す。
「BOOK」データベースより


王様のブランチのBOOKコーナーが気になって、ついつい毎週見てしまう。この本は、ピースの又吉がお勧めしていたから、さっそく読んでみた。又吉ってなんかいいよね。
アメトークの読書芸人の時も、この「何もかも憂鬱な夜に」を持ってたし、中村文則が好きなんだね。自分の本「第2図書係補佐」でも対談してるみたいだし、これも読んでみなくちゃ!

中村文則の本は、「掏摸(スリ)」に引き続き2冊目。

この「何もかも憂鬱な夜に」は、施設で育ち、刑務官になった主人公。さまざまな受刑者と接する主人公は、常に考えている。

「自分は受刑者側の人間ではないのか。こっち側の仕事をしているけれど、本当はあっち側ではないのか・・・」

狂気と隣り合わせのギリギリな毎日、憂鬱な夜。今の自分は、本当の自分ではない・・・。いつか一線を超えてしまうんじゃないか、いやもう超えてしまっているのかもしれない。あれは幻覚や夢ではなく、現実の出来事ではないのか・・・?自分が生きている意味はあるのか・・・?

親もいなく暗く鬱々とした主人公、施設長がいたからこそ、何とか繋ぎとめられている。もし、死刑囚の山井にも、身近にこういう人がいたら、もしかしたら違った生活を送れたのかもしれない・・・。

そして死刑や刑罰を、考えさせられる作品にもなっている。死刑を執行する刑務官のことも書かれていて、はっとした。死刑担当の刑務官っていう仕事のことを考えたことがなかったな・・・。過酷だな・・・。

人間の孤独と狂気、罪と罰、どんよりとした暗さの中、未来への一筋の光が見えてよかった。

私には、絶賛!!とは感じなかったけど考えさせられる作品。いまいち中村文則にはまりきれずにいるんだけど、まだ2冊ぐらいじゃ、何とも言えないよね。






 

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