読んだ本の感想・レビューを書いてます。お気に入りの作家は、東野圭吾・よしもとばなな・伊坂幸太郎・道尾秀介などなど他にもたくさんいます♪

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  • 2013.01.17 Thursday
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  • by スポンサードリンク

近藤史恵「シフォン・リボン・シフォン」ランジェリーによって救われる人々の、ほろ苦くも明るくなれる物語

            
評価:
近藤 史恵
朝日新聞出版
¥ 1,470
(2012-06-07)
コメント:ランジェリーによって救われる人々の、ほろ苦くも明るくなれる物語

さびれた商店街に花ひらいたランジェリーショップ、そこに出入りする人々の人生模様。レースやリボン、小さな花柄の下着が、行き詰まった人間関係をなぜかほどいていく。地方都市に生きる人々の屈託と希望をえがく、摩訶不思議小説集。
「BOOK」データベースより


ふんわりとした表紙とは違い、内容は結構辛辣。あっという間にするする読めるのに、ほろ苦く、そして未来はほんのり明るい。

地方都市のさびれた商店街にできたランジェリーショップ。そこに訪れる様々な事情を抱えた客と、そして店主。ランジェリーを通して、気持ちが救われたり明るく前向きになれたりもする。

親と子供。
家族だから許せるし、家族だから許せない。親たちに憤りを感じてしまうのは、私がまだ親になっていないからか。でも、いくら自分の子供だからといって、何をしても何を言ってもいい訳じゃないと思う。

でも、切っても切れない親子の関係。葛藤を抱え、そして乗り越え、そうやって逞しく生きる姿に涙しながら読んだのでした。

最近、素敵な下着、買ってないなぁ~。







JUGEMテーマ:読書



近藤史恵「三つの名を持つ犬」断ち切れない負の連鎖に、希望はあるのか?

            
評価:
近藤史恵
徳間書店
¥ 1,575
(2011-05-17)
コメント:断ち切れない負の連鎖に、希望はあるのか?

売れないモデルの草間都にとって、愛犬エルはかけがえのない存在だった。一人暮らしの孤独を癒してくれるだけでなく、エルとの生活を綴ったブログが人気を集め、ようやく仕事が入り始めたのだ。だが、ある日エルは死んでしまう。エルの死によって仕事を失うことを恐れた都の前にエルそっくりな犬が現れたとき、思わず都は…。人ゆえの脆さと犬への情愛ゆえに、大きな罪を背負った都を救うのは誰?大藪賞受賞作家が描く、切なくも美しいミステリー。 
「BOOK」データベースより


久しぶりの近藤史恵。相変わらず、するすると読みやすい文章。
帯に「最上級の泣けるミステリー」って書いてあって、表紙には犬。犬を題材にした感動の物語かなぁと思いきや、最初からあれよあれよという予想外の展開。

・・・うーん、私には泣けなかったけどなぁ。どこで泣くんだろ?

これはミステリーではないような。何かが足りないと思いながらも、なぜか惹きつけられてどんどんページをめくっていったんだから、きっと面白かったんだろうな。なんて微妙な感想!

近藤史恵の作品って、私にとってこういうパターンが多いっていう印象。うまく言えないけど、もちろんいい意味で。

ところどころ、ん?っていう場面や行動が出てくるんだけど、それはまあいいとして、私は都のお話だけ読みたかったなぁというのが正直な感想。江口との絡みは必要だったのか?と思うけど、そうじゃなければ三つ目の名前はないわけだし・・・。

もっとドロドロの展開になると思いきや、ラストには希望が見えてよかった。うまくまとまった感じ。負の連鎖は断ち切れた・・・と思いたい。

しっかし一番のしたたかさは、千鶴だね!







JUGEMテーマ:読書



近藤史恵「ホテル・ピーベリー」ハワイ島のホテルに集まる不可解な事件と奇妙な客たち

            
評価:
近藤 史恵
双葉社
¥ 1,470
(2011-11-16)
コメント:ハワイ島のホテルに集まる不可解な事件と奇妙な客たち

不祥事で若くして教師の職を追われ、抜け殻のようになっていた木崎淳平は、友人のすすめでハワイ島にやってきた。宿泊先は友人と同じ「ホテル・ピーベリー」。なぜか“滞在できるのは一度きり。リピーターはなし”というルールがあるという。日本人がオーナーで、妻の和美が、実質仕切っているらしい。同じ便で来た若い女性も、先客の男性3人もみな、日本人の旅行者だった。ある日、キラウェア火山を見に行った後に発熱した淳平は、和美と接近する。世界の気候区のうち、存在しないのは2つだけというこの表情豊かな島で、まるで熱がいつまでも醒めないかのごとく、現実とも思えない事態が立て続けに起こる。特異すぎる非日常。愛情、苦しみ、喜び、嫉妬―人間味豊かな、活力ある感情を淳平はふたたび取り戻していくが…。著者渾身の傑作ミステリー。
「BOOK」データベースより


近藤史恵の小説は、「砂漠の悪魔」「シェルター」「桜姫」に続き4冊目かな。今まで読んでいる3冊の感想も書こう書こうと思ってはいるんだけどねー、なかなかねー。

近藤史恵の書くものは、私にとって何だか不思議なもので。特別に内容が面白いわけでも、濃いわけでも、登場人物に魅力があるわけでもない。ミステリーといっても、そこまであっと驚く衝撃的なものでもないし、主人公にものすごく共感できるわけでもない。

なのに、読み始めると胸がザワザワして先が気になってしょうがなく、ページを止められなくなってしまう。ナゼなんだ?どうしてなんだ?これこそが近藤史恵の人を惹きつける作風なのか。

今まで読んだ小説と同様、するすると読める。でも相変わらず、人物の背景は深くない。これはわざとなのかな。この、いまいちグッと中に踏み込まないこと、抉り取らないことが狙いなのかな。でもそこが、私には傑作だ!とならないところなんだよなぁ。でも、読んじゃうんだよなぁ。

今回の「ホテル・ピーベリー」はハワイ島が舞台。オアフ島の都会さとは違い、何もない田舎にあるホテル。山や海の自然、ハワイ特有のパンケーキやコナコーヒーなどの描写は素晴らしく、行きたいし食べたい!と思ってしまう。

ただ、主人公の淳平に漂う不快感。うーん、やっぱり私は好きになれなかったなぁ・・・なんかね。もし和美がグラマーな女性だったら、まだ救われるっていうか淳平への見方が変わったかも、と思うんだけど。結局はそうなんじゃないの?みたいなイヤな疑惑が拭い去れないよね。(このへんは読んだらきっと分かってくれるはず!)

ホテルのオーナーの和美のことももう少し掘り下げて欲しかったな。どうしてハワイ島に来たのか、みたいな根本的なことがよく分からないから共感もできなかったし、って誰にも共感できないんだけどね。

この登場人物たちのその後は、どうなっていくんだろう。
成長したんだかしてないんだか、問題は解決したんだかしてないんだか。私にとっては希望的でも絶望的でもない終わり方。すっきりはっきりして欲しいわけじゃない。ただこの、あともう一歩!的な感じが、ちょっと残念なんだよなぁ。

と、びみょーなことばっかり書いているけど。
この読みながらこれだけ胸がザワザワするのは、あんまり他の作家にはない独特の雰囲気。きっとこれからも、近藤史恵の小説を読み続けちゃうんだろうなー!


JUGEMテーマ:読書



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