読んだ本の感想・レビューを書いてます。お気に入りの作家は、東野圭吾・よしもとばなな・伊坂幸太郎・道尾秀介などなど他にもたくさんいます♪

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  • 2013.01.17 Thursday
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森絵都「この女」大阪のドヤ街“釜ヶ崎”を舞台に繰り広げられる、骨太の物語

            
評価:
森 絵都
筑摩書房
¥ 1,575
(2011-05-11)
コメント:大阪のドヤ街“釜ヶ崎”を舞台に繰り広げられる、骨太の物語

震災後15年して見つかった小説。そこにはある青年と彼の人生を変えた女の姿が。釜ヶ崎の地をめぐる陰謀に立ち向かう彼は、小説の作者でもあった。冒険恋愛小説
「内容紹介」より


やっぱり、森絵都は好きだなぁと思う。

この小説は、大阪の釜ヶ崎で働く甲坂礼司の物語。タイトルの「この女」というのは、ひょんなことから礼司が小説を書くことになった二谷結子のことなんだけど、結子の人生をなぞっていくにしたがって、礼司の人生の物語ともなっていく。

だいたい1994〜1995年頃の時代設定。携帯電話が徐々に普及し始め、バブルが終わり、震災があって地下鉄サリン事件が起きた。

大阪の釜ヶ崎とは、東京で言えば、山谷みたいに日雇労働者が滞在していた場所なのね。現在は、この小説のような状況とはまた違ってると思うけど・・・。

ここに書かれている釜ヶ崎は、貧困の街だ。安い宿に寝泊りし、日雇いの仕事を得るために早朝から並ぶ。小説でありながら、暗くて深い現実がしっかりと描かれているのに、じめっとした感じがない。貧困をさまよう男たちは、淡々と強くしぶとく生きている。

礼司、礼司の友達の大輔、結子、結子のダンナ、結子の弟、釜ヶ崎の名物男の松っちゃん・・・と、個性豊かで魅力的な登場人物たちが濃厚な物語をぐいぐい引っ張っていく。

読み終わった後、最初のプロローグを読み直すと、余計に切なく感慨深い。最後、どうなったのかはっきりとは書かれてないんだけど、でもどうしても私は希望を捨てたくないと思ってしまうのです。







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森絵都「異国のおじさんを伴う」笑えるのにホロッと泣ける上質な短編集!

            
評価:
森 絵都
文藝春秋
¥ 1,313
(2011-10)
コメント:笑えるのにホロッと泣ける上質な短編集!

思わぬ幸せも、不意の落とし穴もこの道の先に待っている。どこから読んでも、何度でも、豊かに広がる10の物語。誰もが迎える、人生の特別な一瞬を、鮮やかにとらえる森絵都ワールド。
「BOOK」データベースより


森絵都も、かなり好みの作家。
何冊か読んでるけど、どれもなかなかいいんだよね。

今回の「異国のおじさんを伴う」は、10個の短編からなる小説。連作でもなく、それぞれが独立した物語。これがどれもいいんだわ。いくつかは、声を出して笑ってしまったよ。

私が本を読む時は、活字を追いながら頭の中で映像が流れているんだけど(みんなそうだよね?)、この短編の映像が、あまりにもリアルに想像できておかしくておかしくて。こういうところが、森絵都の小説には共通しているんだよね。

そして笑えるのにホロッと泣ける、絶妙な物語。
やっぱり好きだわ〜!

今回の短編、本当にどれもよかった。あえて特によかったのをあげるなら、
「藤巻さんの道」「クジラ見」「思い出ぴろり」「母の北上」「異国のおじさんを伴う」

うわ、半分じゃん。でも、これ以上しぼれない!

短編のいいところは、あっという間に色々な違う世界に入り込めるところ。この短編は、どれもさらっと読めるのに内容は濃密で、とっても得した気分。いい本を読めて幸せ〜!


JUGEMテーマ:読書 



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