読んだ本の感想・レビューを書いてます。お気に入りの作家は、東野圭吾・よしもとばなな・伊坂幸太郎・道尾秀介などなど他にもたくさんいます♪

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  • 2013.01.17 Thursday
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  • by スポンサードリンク

宮木あや子「花宵道中」涙なしでは読めない、吉原の遊女たちの悲しく切ない物語!

            
評価:
価格: ¥580
ショップ: 楽天ブックス
コメント:涙なしでは読めない、吉原の遊女たちの悲しく切ない物語!

吉原の遊女・朝霧は、特別に美しくはないけれど、持ち前の愛嬌と身体の“ある特徴”のおかげでそこそこの人気者。決して幸せではないがさしたる不幸もなく、あと数年で年季を終えて吉原を出て行くはずだった。その男に出会うまでは…生まれて初めて男を愛した朝霧の悲恋を描く受賞作ほか、遊女たちの叶わぬ恋を綴った官能純愛絵巻。第5回R‐18文学賞大賞&読者賞ダブル受賞の大型新人が放つ、驚愕のデビュー作。
「BOOK」データベースより
 

「ガラシャ」

に続き2冊目の宮木あや子のデビュー作。ずっと読みたかった小説、評判通り素晴らしかった!もうね、涙ボロボロ・・・泣きながら読んだ。これは今年読んだ本のベスト10に確実に入るね!

舞台は、多くの遊郭が立ち並ぶ吉原。
ここに書かれる遊女たちが勤める「山田屋」は、超高級でもなければ下級でもなく、ほどほどの中堅どころ。きらびやかな道中も全員ができるわけでもなく、テレビなどでよく聞く花魁言葉も使わない。

花魁言葉を使うところって高級なところなのね。店にも格とか位があって、遊郭と一概に言ってもさまざまな細かいしきたりがあるのね。

そしてこの「山田屋」の中堅さ加減が、また切なさを倍増していると思う。
土屋アンナが主演した映画「さくらん」とか、中谷美紀が「JIN-仁-」で演じた花魁



みたいな、そこまでの派手で豪華絢爛さはなく、なんとなく抑え目というか地味な感じ。そこが余計に感情移入できて、もう泣ける泣ける・・・。

6編からなる、連作短編。読んでいくうちに「ああ、こういうことだったのか!」と分かったり、遊女たちの本来の姿に気付いたりする。ぐいぐい引き込まれていく構成に、感嘆の唸りをあげてしまう。くー、デビュー作なのにうますぎるぜ!

小さい時に親から売られたり、生まれた時から吉原育ちだったりと、遊女たちの背景はさまざまだけど、誰もが年季を終えるまで身ひとつで身を粉にして客の相手をする。官能的な表現も、決して下品になることなく、切なくもあり、時には胸にぐっとくるほど濃密でドキドキする。

遊女に立ちはだかる大門。年季が終わるまで、または誰かに身請けされるまでは吉原から出ることはできない。過酷な状況の中でさえ誰かを恨むこともなく、淡々と強く格好よく生きている。

恋が許されない遊女たち。でも・・・恋をしてしまう。
静かに燃えさかる情熱に、その悲しさと苦しさが痛いくらいに伝わってくる様子に、後から後から涙を流しながら読んだ。

吉原に幸せはあるのか。吉原を出れば幸せになれるのか・・・。

それぞれの遊女たちが懸命に生きた物語の世界を、ぜひ味わって欲しい。そして著者が最後に書いているように、遊女たちの魂が少しでも慰められることを切に願います。


JUGEMテーマ:読書



宮木あや子「ガラシャ」激動の時代を生き抜く、戦国純愛絵巻!

            
評価:
宮木 あや子
新潮社
¥ 1,680
(2010-11)
コメント:激動の時代を生き抜く、戦国純愛絵巻!

嫁いだ後にはじめての恋を知った玉子はガラシャと名を改め、異国の神に祈り続ける。彼女に献身的な愛を捧げる侍女・糸もまた、報われぬ愛に身をこがし…戦国に散った細川ガラシャとその父・明智光秀、夫である細川忠興、舅の幽斎―想えば想うほどすれ違う恋人たちを描く渾身の恋愛長編。
「BOOK」データベースより


ずっとずっと気になっていた作家、宮木あや子の初読み作品。
よかった。泣いてしまった・・・。

恥ずかしながら私の日本史の知識は

テレビのドラマ「大奥」シリーズ
大河ドラマ「篤姫」「天地人」「龍馬伝」「江」
DSのゲーム「采配のゆくえ」

と、こんなもん。だから「これは史実と違う!」とかも分かる訳がないから、ドラマとして小説としてゲームとして純粋に楽しんでいる次第です。

今回の「ガラシャ」も、織田信長を討った明智光秀の娘が結婚後キリシタンへ・・・というあまりにもざっくりとした知識しか持っていない私でも、小説の中にどっぷり入り込めた。

戦国時代とはどうしてこうも血なまぐさい時代なのか。政略結婚は当たり前、人質として差し出されたり、夫は戦に次ぐ戦。側室が何人いても許されるし、主君には絶対の忠義を示さなければならない。

男は天下取りのために戦に出かけ、戦に出かけない女でさえ多くのものと戦っている。誰もが必死で生き抜いている。

そんな中で、玉子が洗礼を受けガラシャとなるまでの出来事、玉子を心から慕う侍女の糸、覚悟を持った女たちの切なく叶わない恋が戦国の激動の時代とともに紡がれる。

宮木あや子、かなり好み!他の作品も読もうと思う。
 

JUGEMテーマ:読書



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