読んだ本の感想・レビューを書いてます。お気に入りの作家は、東野圭吾・よしもとばなな・伊坂幸太郎・道尾秀介などなど他にもたくさんいます♪

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  • 2013.01.17 Thursday
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  • by スポンサードリンク

湊かなえ「母性」母と娘の、ちぐはぐで全く交わらない恐ろしくて悲しい愛情の形

            
評価:
湊 かなえ
新潮社
¥ 1,470
(2012-10-31)
コメント:母と娘の、ちぐはぐで全く交わらない恐ろしくて悲しい愛情の形

母と娘。二種類の女性。美しい家。暗闇の中で求めていた、無償の愛、温もり。ないけれどある、あるけれどない。私は母の分身なのだから。母の願いだったから。心を込めて。私は愛能う限り、娘を大切に育ててきました―。そしてその日、起こったこと―。
「BOOK」データベースより


「愛能う限り、娘を大切に育ててきました」
・・・しょっぱなからなんて読むか分からない。愛能う限り?さっそく調べてみると「あいあたうかぎり」と読み、愛を精一杯に、とか愛が及ぶ限りというような意味らしい。こんな言葉を使って娘のことを語る母親は、いかにもうさんくさい。

「母の手記」では、母親がいかに娘に対して愛情を与えていたか。
「娘の回想」では、娘がいかに母親に愛されたかったか。

この、お互いのちぐはぐさ、思っていることや行動のすれ違いさが、恐ろしくて悲しい。

母親は娘でもある。極度のマザコンといってもいいぐらい自分の母親が何よりも大好きで、母親に褒められたいがために娘を躾け、育てる。娘が何よりも欲しい母親の視線は、常に自分ではなくお祖母ちゃんに向かっている。

娘が愛する母親のためにすることは、どうやっても母親に届かない。もう、見えている世界が全く違う。母親の言動や行動がさっぱり理解できないし、イライラするばかり。本当に娘が、可哀想で切なくてね・・・。

最後は、丸くおさまってる感じだったけど、なんだかこの先どんでん返しがあるんじゃないか・・・と勘ぐってしまうのです。







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湊かなえ「白ゆき姫殺人事件」時代を反映している新しい試み?なんだかなー

            
評価:
湊 かなえ
集英社
¥ 1,470
(2012-07-26)
コメント:時代を反映している新しい試み?なんだかなー

美人会社員が惨殺された不可解な殺人事件を巡り、一人の女に疑惑の目が集まった。同僚、同級生、家族、故郷の人々。彼女の関係者たちがそれぞれ証言した驚くべき内容とは。「噂」が恐怖を増幅する。果たして彼女は残忍な魔女なのか、それとも―ネット炎上、週刊誌報道が過熱、口コミで走る衝撃、ヒットメーカーによる、傑作ミステリ長編。
「BOOK」データベースより


湊かなえ、新刊を出すペースが早くない?
って、私が心配するなんて大きなお世話だと思うけど、軽めなのをちょくちょく出されてもファンはがっかりするだけですよ、と思ってしまう。私を含め、次こそは次こそはと願ってやまないファンはきっと大勢いるんだから。

美人OLが惨殺された。怪しい同僚について、色んな人たちがああだこうだと憶測や噂話や昔話を、週刊誌の記者に語りかける方式で進んでいく。最後の方に、ツイッターの書き込みや週刊誌の記事、新聞記事やブログが資料としてついている。

こういうのって、今の時代を反映しているんだろうな。きっとこの小説は新しい試みなんだろうし、こういうのが面白い!って感じる人もたくさんいるのかも。それは好みの問題だからね、ただ私の好みじゃないってだけで。

ミステリ要素も犯人も動機もいまいち、後味も特に悪くもなく、みんな微妙な人たちだけどそこまでインパクトもなく、なんだかなーって感じ。たとえ数年ぐらい新刊が出なくても、もっとがっつりした物語を書いて欲しい。本当にどうかお願いしますよ、みんな待ってるんだから!







JUGEMテーマ:読書



湊かなえ「サファイア」ざらざらとした後味の悪さだけじゃなく、救いを描いた新境地!

            
評価:
湊 かなえ
角川春樹事務所
¥ 1,575
(2012-04)
コメント:ざらざらとした後味の悪さだけじゃなく、救いを描いた新境地!

7つの宝石に込められたそれぞれの想い。あなたに返し忘れたもの。それは・・・。湊かなえの新境地。


「恩返し」をテーマにした、湊かなえ初の短編集。
前作「境遇」(感想はこちら)があんまりにも酷かったから、若干の不安と今度こそは!という期待を込めて手に取った。

真珠・ルビー・ダイヤモンド・猫目石・ムーンストーン・サファイア・ガーネット

と、7つの宝石にからめた独立する短編集なんだけど、サファイアとガーネットだけは連続した物語となっている。

最初の「真珠」は、うーむ・・・と思った。「境遇」の二の舞か?!商品名の連呼は勘弁してくれ!と、苦笑しながら読み続けたけど、そこまでのインパクトはなく。あーあ、今回もこんなもんなのかなぁと。

でも読むのが止められないんだよ。
全ての物語にうっすらと確実に漂う、ざわざわとした胸騒ぎ。恐いっていうわけじゃないんだけど、何かある・・・と思わせる不安定さを感じて、ページをめくる手が妙に進んでしまった。

黒くて、読後感が最悪・・・っていうのが湊かなえのイメージで、私にはそれがたまらなく魅力なんだけど、今回はちょっと違った。だから新境地なのか?

爽やかじゃないし、素直でもない。毒もあれば、黒さもある。でもね、そういう醍醐味をしっかりと書きながら、読後感がいいなんて!これは、とてもいい感じなんじゃない?後味がいいのも、結構向いてるんじゃない?と嬉しくなってしまった。全体的にドロドロしてるんだけど、微笑ましかったりね。

そしてこの短編は「サファイア」と「ガーネット」が絶品。
おそらく「サファイア」だけでも短編として完成している。でも続編である「ガーネット」があることによって、より深みが出たし、何より救いがあった。湊かなえの小説に救いがあるなんて!私は、泣いてしまったよ。

ざらざらとした後味の悪いものだけじゃない。切ないけど苦しいけど救いがあった。やっぱりこれが新境地なんだろう。

作中の「墓標」と、代表作の「告白」
ここにも、ちょっとしたからくりを入れてくるところが、絶妙だよね!







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湊かなえ「境遇」ドラマのための書き下ろし。なんて薄い内容!こんなんでいいのか?!

            
評価:
湊 かなえ
双葉社
¥ 946
(2011-10-05)
コメント:ドラマのための書き下ろし。なんて薄い内容!こんなんでいいのか?!

デビュー作の絵本がベストセラーとなった陽子と、新聞記者の晴美は親友同士。共に幼いころ親に捨てられた過去を持つ。ある日、脅迫状とともに、陽子の息子が誘拐され…。
「BOOK」データベースより


本作「境遇」は、12月3日(土)に放送したドラマのために書き下ろした小説らしい。だからつまらないのか、もしくはこれが限界?・・・そうならば、私はとても悲しい。

湊かなえと言えば「告白」
これはもうしょうがない。あれほどまでに強烈なインパクトを与え、映画化もされたデビュー作。あの衝撃が忘れられず、湊かなえの新作を待ちわびて読破しているのは私だけではないはず。

そして残念なことに読む度に、裏切られる・・・。
最初がすごかったからさ、読者としてはハードルの設定が高くなっちゃってるんだよね。もう期待で胸いっぱいなの。

でも悲しいかな、まだ超える作品は出ていない。読者はああだこうだと好き勝手言うもので、作家はたまったもんじゃないだろうけど、でもそれだけ期待してるんだよね。次こそは、次こそは!って、誰もが待ってると思う。

この「境遇」は、二人の女性が交互に書かれる。職業や立場は違うけど、親に捨てられたという過去を持っているのは同じ。誘拐事件をきっかけに知らなかった真実が明らかになり・・・って話しなんだけど。

途中までいかなくても展開は読める。こうなるんだろうなぁと思った通りになった。サスペンスでもミステリーでも何でもない。でもね、別にいいの。ムリヤリ難しい謎なんていらないし、衝撃とかインパクトとかもいらないから、もっと深く掘り下げて欲しい。こりゃ薄すぎるよ!こんなんでいいの?!

しかも「境遇、境遇」って書きすぎだし。タイトルにもあるんだから、境遇に負けない強さとか優しさとか絆とか、そういうものを書きたかったんだろうなってのは分かるよ。大事なポイントで書くなら分かるし効果的だと思うけど、あれだけ連発されると鼻について苦笑しちゃったよ。

で、ドラマも見た。
若干の違いはあったけど、ほぼ内容的には同じ。役者さんたちはみんな上手だったけど、内容は別に普通っていうか微妙。だってドラマのために書き下ろされたものが薄っぺらいんだもん、ねえ。そりゃあこうなるわな。

読む度に裏切られるけど、私はまだ諦めない。新作を待ち望み、そして読むだろう。ドロドロの黒くて暗い小説をもう書きたくないならそれでもいい。ミステリーでもなく思いっきり路線変更で爽やかな純愛でも、アットホームな家族の物語でもいい。どんな題材でもいいから、じーんと深く心に残るものを書いて欲しいと期待しているところです。


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湊かなえ「贖罪」少女たちはどうやって呪縛から逃れられるのか・・・!

            
評価:
湊 かなえ
東京創元社
¥ 1,470
(2009-06-11)
コメント:4人の少女たちは、どうやって呪縛から逃れられるのか・・・!本当の贖罪とは?

取り柄と言えるのはきれいな空気、夕方六時には「グリーンスリーブス」のメロディ。そんな穏やかな田舎町で起きた、惨たらしい美少女殺害事件。犯人と目される男の顔をどうしても思い出せない四人の少女たちに投げつけられた激情の言葉が、彼女たちの運命を大きく狂わせることになる―これで約束は、果たせたことになるのでしょうか?衝撃のベストセラー『告白』の著者が、悲劇の連鎖の中で「罪」と「贖罪」の意味を問う、迫真の連作ミステリ。本屋大賞受賞後第一作。
「BOOK」データベースより


贖罪ーしょくざいー
自分の犯した罪や過失を償うこと。罪滅ぼし。

これは4人の少女たちの罪滅ぼしの物語。そこまで罪を償わなければいけないこと?と、正直私は彼女たちを可哀想に思う。だって、子供じゃん、そりゃあんまりにも酷ってものだよ、とも思う。

でも彼女たちは、呪縛から逃れられない・・・。

湊かなえ、3冊目。
後味の悪さは当然覚悟して、読み進めた。覚悟してたけど、やっぱりひどかった・・・。

しっかし、嫌な大人ばっかり出てくるってのは、いかがなものか。これが現実世界ってこと?こうならないように、と我が身を戒めなさいってこと?そうなら、思うつぼ。こうならないように、っていうような見本が勢ぞろいだもん。

またしても救いはないし、人の心の嫌な部分をこれでもかとほじくりまわす。やりきれなく、苦しくなりながらも、たぶん私は「湊かなえ」を読み続けるんだろうなぁと思う。


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湊かなえ「告白」救いのない最悪の読後感に唖然・・・衝撃の作品!

            
評価:
湊 かなえ
双葉社
¥ 650
(2010-04-08)
コメント:誰にもどこにも救いのない最悪の読後感に唖然・・・衝撃の作品!

我が子を校内で亡くした女性教師が、終業式のHRで犯人である少年を指し示す。ひとつの事件をモノローグ形式で「級友」「犯人」「犯人の家族」から、それぞれ語らせ真相に迫る。選考委員全員を唸らせた新人離れした圧倒的な筆力と、伏線が鏤められた緻密な構成力は、デビュー作とは思えぬ完成度である。
愛美は事故で死んだのではありません。このクラスの生徒に殺されたのです。第29回小説推理新人賞受賞。
「BOOK」データベースより


小説推理新人賞、本屋大賞を受賞し、話題をかっさらったこの小説。そして映画化(そりゃこの内容じゃあ映像化したいよなー!)もされた。

私は2010年に読み、もう衝撃が走って「湊かなえ」を追っかけようと思った。デビュー作でこれは、今後どうなってしまうんだ!って。

当時まわりから、これはすごいよ、と言われ予備知識も入れず読んだら・・・本当にすごかった。ここまで黒々しいどうしようもない人だらけの小説を、よくもまあ書いたもんだ、と感心して感動すらした。

この狂おしいまでの暗さと、陰湿さ、そして人間のエゴ。これでもか、これでもかと嫌な部分をさらけ出す。恐いもの見たさの心理が働くのか、どんどん惹き込まれ夢中になって読んだ。

読後感は最悪だし、誰にもどこにも救いはないのに、たまらなく好きだ。うーむ、このどす黒い小説を「たまらなく好き」とか言っちゃう私は大丈夫か?と思うけど、好きなものは好きだしな。

登場人物の誰にも共感しなかったけど、でもほんの1%だけ「分かるかも」と思ってしまう心の奥底が自分でも少し恐い。そしてそこが、湊かなえの絶妙な巧さなんだと思う。

「告白」以来、全ての作品を読んでいる。今のところ、爽やか路線に変更はしていない。相変わらずどれもこれも後味は悪く黒い。

でも、この「告白」以上の作品はでてきてないんだなぁ。あまりにも衝撃的だったからどうしても比べちゃう。

そこが残念なところでもあり、いつか「告白」を越える作品が出てくるんじゃないかという期待を込めて、私はまだまだ追っかけていく予定です。

ちなみに、映画も観た。
原作の世界を壊さず、でもエンターテイメントとして充分に派手で、なかなかよかったと思う。松たか子、やっぱうまいね〜。
 



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湊かなえ「少女」因果応報とはなんと恐ろしいものだろう!

            
評価:
湊 かなえ
早川書房
¥ 1,470
(2009-01-23)
コメント:因果応報とはなんと恐ろしいんだろう!期待の第2作目は「告白」を超えるのか?!

高2の夏休み前、由紀と敦子は転入生の紫織から衝撃的な話を聞く。彼女はかつて親友の自殺を目にしたというのだ。その告白に魅せられた二人の胸にある思いが浮かぶ――「人が死ぬ瞬間を見たい」。由紀は病院へボランティアに行き、重病の少年の死を、敦子は老人ホームで手伝いをし、入居者の死を目撃しようとする。少女たちの無垢な好奇心から始まった夏が、複雑な因果の果てにむかえた衝撃の結末とは?


「告白」で一躍、話題の作家となった、湊かなえの第2作目。
とはいえ、私はこの「少女」が湊かなえ初読み作品。「告白」よりも先に読んでいる。

由紀と敦子の話しが交互に書かれている本書。
最初、いまいちどっちがどっちか混乱したものの、読み進んでいくうちに慣れた・・・けど、もうちょっと違う風に書けばよかったのでは?あるいは、わざとかな?

この2人は小学校の時に、剣道教室で知り合ってからの親友で仲良くしていたが、中学卒業間近にあることがきっかけで微妙な関係に・・・。

「人が死ぬ瞬間を見たい」なんて、高校生になっても身近(身内とか親戚とか友達とか)に死がなかった、ある意味幸せな少女たち。その少女ゆえの傲慢な好奇心と、残酷なまでの純真さが描かれる。

どっちにも共感はしないけど、湊かなえは少女を描写するのが巧いなぁと思った。最後には、つながりすぎじゃない?「因果応報」って恐ろしいよね!って思ったけど、これほどまでに読後感が悪い小説を久しぶりに読んだ。

でもこんな感じ、私は結構好き。
と思ったら、この後、もっともっと最悪の読後感である「告白」を読むんだけれども。

ネットかどこかで誰かが書いていたのを読んだんだけど。
昭和の女を書く「桜庭一樹」、平成の女を書く「湊かなえ」
これって、まさにその通り!「辻村深月」も平成の女よねぇ。

どうして?どこが?
と、突っ込まれるといまいちうまく書けないけど、読めば分かる。読み比べてみてはいかがでしょう?


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