読んだ本の感想・レビューを書いてます。お気に入りの作家は、東野圭吾・よしもとばなな・伊坂幸太郎・道尾秀介などなど他にもたくさんいます♪

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  • 2013.01.17 Thursday
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  • by スポンサードリンク

桜庭一樹「無花果とムーン」なんか中途半端。ガツンとこないなぁ!

            
評価:
桜庭 一樹
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 1,680
(2012-10-20)
コメント:なんか中途半端。ガツンとこないなぁ!

「あの日、あの瞬間がすべて。時間よ、止まれ」あたし、月夜は18歳。紫の瞳、狼の歯を持つ「もらわれっ子」。ある日、大好きなお兄ちゃんが目の前で、突然死んでしまった。泣くことも、諦めることもできない。すべてがなんだか、遠い―そんな中、年に一度の「UFOフェスティバル」が。そこにやってきた流れ者の男子・密と約。あたしにはどうしても、密がお兄ちゃんに見えて―。少女のかなしみと妄想が世界を塗り替える。そのとき町に起こった奇跡とは。
「BOOK」データベースより


うーむ。今回も、ガツンとこないなぁ。
初期の、ライトノベル的な感じで、でも初期の方がパンチが効いてた気がするんだよね。

主人公の月夜は18歳の高校生・・・なのに、あまりにも幼い言動で、そこにも違和感を感じてのめり込めなかった原因かも。悲劇のヒロインぶってて、近くにいたらめんどくさそーとは思うけど、なんか中途半端。ミステリほどのこともないけど、謎のようなものの展開は分かるし中途半端。なんだかなー。

ここ最近の桜庭作品には、どうも納得いかないというか、手放しでよかった!と思えるのが出てこない。また「私の男」みたいなものを書いて欲しいなと、切に願っているのです。







JUGEMテーマ:読書



桜庭一樹「傷痕」なぜこれを書いたのか?独自の世界が全くない残念な作品!

            
評価:
桜庭 一樹
講談社
¥ 1,680
(2012-01-12)
コメント:なぜこれを書いたのか?独自の世界が全くない残念な作品!

この国が20世紀に産み落とした偉大なるポップスターがとつぜん死んだ夜、報道が世界中を黒い光のように飛びまわった。彼は51歳で、娘らしき、11歳の子どもが一人残された。彼女がどうやって、誰から生を受けたのか、誰も知らなかった。凄腕のイエロー・ジャーナリズムさえも、決定的な真実を捕まえることができないままだった。娘の名前は、傷痕。多くの人が彼について語り、その真相に迫ろうとする。偉大すぎるスターの真の姿とは?そして彼が世界に遺したものとは?―。
「BOOK」データベースより


なぜ、これを桜庭一樹が書いたのか・・・?
この分厚い本を読んでいる間中、ずっと思っていた。

この偉大なポップスターとは、マイケルジャクソン。違うのは、日本人であることと銀座に楽園を作り住んでいること。何じゃこりゃ。

マイケルジャクソンが悪いわけじゃない。
どうしてこの、マイケルジャクソンもどきみたいな小説を、あえて桜庭一樹が書くのかってこと。意味が分からん。オマージュ作品ってこと?

私はマイケルジャクソンのものすごいファンでもないし、CDを持ってる訳でもないし、彼が亡くなった時はびっくりしてショックだったけど泣くほどじゃあなかった。世界中で有名な彼の情報は、すごいファンではなくても簡単に入ってくる。

素晴らしい歌とダンス、仮面をつけた子供、彼の家族たち、ネバーランド、幼児性愛者として訴えられたこと、そして突然の死・・・。

この、誰もが知っているような有名な出来事の数々を、語り手と視点を変えつつ物語は進む。ひねりがあるわけでもなく、あっと驚くような真新しい展開もなく、特に感動もなく進む。

謎に満ちたトップスターだったマイケルジャクソンの姿を、私でさえ想像できる範囲にとどまった、予想通りな展開のこの小説。もうね、がっかりだよ!私はさ、大好きな桜庭一樹の新刊を楽しみにしてるんだよ!

こんなねー、エセジャクソン小説を読むくらいなら、本当にマイケルジャクソンについて書かれている本を読むよ。

ポップスターの娘「傷痕」
せっかくタイトルに「傷痕」とつけたんだから、この少女目線の新しい展開の数々を期待した。彼が死んだ後、特殊な環境で育った娘はどのような成長をとげるのか。天使になるのか悪魔になるのか・・・?そういうさ、桜庭一樹の真骨頂ともいえる独特の世界を楽しみにしてたのは、きっと私だけではないはず。

アイディアがなくなった、なんてそんな悲しい想像はしたくない。
まだまだ私は桜庭一樹を読み続ける。好きだからこそ、期待してるの!お願い分かって!


桜庭一樹、最高傑作!
直木賞受賞作品
<電子書籍>



JUGEMテーマ:読書



桜庭一樹「私の男」何度読み返しても涙しゾクゾクする衝撃の内容。直木賞受賞も納得。これは間違いなく名作!

            
評価:
桜庭 一樹
文藝春秋
¥ 1,550
(2007-10-30)
コメント:何度読み返しても涙しゾクゾクする衝撃の内容。これは間違いなく名作!

落ちぶれた貴族のように、惨めでどこか優雅な男・淳悟は、腐野花の養父。孤児となった十歳の花を、若い淳悟が引き取り、親子となった。そして、物語は、アルバムを逆から捲るように、花の結婚から二人の過去へと遡る。内なる空虚を抱え、愛に飢えた親子が超えた禁忌を圧倒的な筆力で描く第138回直木賞受賞作。
「BOOK」データベースより


この小説が直木賞を受賞したのは、2007年。
4年前、直木賞受賞のニュースを見た時「この本は絶対に読まなくちゃ」と強烈に思ってすぐに読んだ。珍しく働いた直感は大正解で、もう何回読み返しているだろう。内容と展開は覚えているのに、読み返す度に涙し、ゾクゾクする。

これが桜庭一樹との出会いで、それ以降著者の作品を読み漁り、新刊を待ちわびている。

この「私の男」は、2008年から1993年までの15年間を、現在から過去へと遡るように物語が進んで行き、それがより、というか相当素晴らしい効果的になってる。少しずつ謎と真実が明らかになっていく。

この手法で有名な海外ドラマは、「ダメージ」



この「ダメージ」は、遡る手法だったから人気が出たらしい。

実は・・・私、遡るのってちょっと苦手なんだよね。よく分からなくなって混乱しない?と思いつつ気になるから、やっぱり効果的なんだろうね。

−私の男は、ぬすんだ傘をゆっくりと広げながら、こちらに歩いてきた−

この一文から始まる。場所は夜6時の銀座並木道り。
みじめで無職なのに貴族のように優雅に見える40歳の男、淳悟。
結婚を次の日に控えた24歳の美しい女、花。

幼い頃津波で家族を失った花。
その花を引き取って養子縁組をした淳悟。
暗く閉ざされた最北の大地で、秘密を抱えながら寄り添うように暮らす淳悟と花。
2人は秘密を守るため、北から東京へ逃げてくる・・・。

淳悟と花のじっとりと匂い立つ濃密過ぎる親子の禁忌。
何とも言えない暗い不気味さと謎と異常なまでの愛憎。

でも読み進んでいくにつれ、2人の過去や育った環境が分かっていくにつれ、こうなるのは仕方ないことなのかと納得する気持ちと、いや納得しちゃいけない・・・という心の葛藤があってね。

やりきれなく切なくて、そして異様なまでの物語。もうかなりの衝撃・・・。読み終わってからも、言いようのないひっかかりと、余韻?がじわじわときて、ぼーっとしてしまった。

近親相姦の話。
って言ったらそれまでだけど、どうしてもそれだで済ませることはできない。淳悟の全てを正当化することはもちろんできないけど嫌いにはなれなかったし、なぜだか花に共感できちゃうところもたくさんあった。

ただただ、花のこれからの結婚生活が幸せになることを祈るばかり。自分が得られなかった穏やかで暖かい家族を作ってもらいたい。どんなに年月が経っても、花の中から淳悟を追い出すことはできないと思うけれど、でもやっぱり乗り越えて欲しいと願ってしまうのだ・・・。

 



桜庭一樹「ばらばら死体の夜」なんかぬるいぞ!もっとどぎつく!

            
評価:
桜庭 一樹
集英社
¥ 1,575
(2011-05-02)
コメント:どうした桜庭一樹!なんかぬるいぞ!もっとどぎつく書けるはず!

2009年、秋。翌年6月から施行の改正貸金業法がもたらすのは、借金からの救済か、破滅か―四十過ぎの翻訳家、吉野解は貧乏学生の頃に下宿していた神保町の古書店「泪亭」の二階で謎の美女、白井沙漠と出会う。裕福な家庭に育った妻とは正反対の魅力に強く惹かれ、粗末な部屋で何度も体を重ねる。しかし、沙漠が解に借金を申し込んだことから「悲劇」の幕があがる―。
「BOOKデータベースより」


「私の男」で、ファンになった桜庭一樹。
それ以来、桜庭作品は「GOSICK」シリーズ以外、全てを読んでいる。なんか、どうも「GOSICK」は読む気がしなくて・・・。でも人気があってアニメ化されるぐらいだから、そのうち読んでみようかなーって思ってるところ。

新刊が出る度に、喜び勇んで本を手に取る。
もちろん、今回の「ばらばら死体の夜」も然り。

うーーーーん、これはどうなんだ?

どうしようもない男と女が出てくるのは、桜庭一樹の真骨頂。でも、そのどうしようもない人物にも魅力がある。そこがいい、っていうか中毒になるところ・・・のはず。

なのに今回のはどうよ?ぬるくない?
どうした、桜庭一樹!

男の究極のマザコンは「私の男」で書き尽くした。あれ以上のものが書けないなら、ぬるいマザコン物は書くべきじゃない。

もっともっとできるはず。好きだからこそファンだからこそ言いたい。借金がテーマなら、殺人を起こすなら、もっともっとどぎつい物を書いて欲しい。

次回作に期待!


JUGEMテーマ:読書



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